同窓会からのおしらせ

「C.L.ブラウン博士の追悼集」を出版した白石兄弟

[2012/06/08]

6月2日に開催された九州学院同窓会関西支部総会・懇親会には、白石寛氏(S13回)も参加されました。白石氏は昨年、学年創立100周年を記念して「C.L.ブラウン博士の追悼集」(日本語翻訳本)を、兄の白石健二氏(S8回)と共に発行し、学院に寄贈されました。

咋年11月の記念祝賀会には、東京在住のお兄様の車椅子を押して一緒に参加されたそうで、お二人の母校愛、兄弟愛に参加者は深い感銘を受けました。

 

<2012年1月5日九州学院ホームページより>

関東在住の白石健二氏(S8回)は、九州学院創立百周年の記念の年に「C.L.ブラウン博士の追悼集」(日本語翻訳本)を発行し、学院に寄贈された同追悼集は多くの関係者に配られました。

九州学院創立者のブラウン博士がリビアで客死した後の1922年にアメリカで追悼集が刊行され、その一冊が九州学院の図書館で保管されていましたが、1953年6月の豪雨による水害で九州学院も甚大な被害を受け、図書館の蔵書の多くが水に浸かり泥まみれになりました。

当時、「敬愛会」だった白石氏は被害蔵書の救出奉仕作業にあたり、かろうじて形状を保った「C.L.ブラウン博士の追悼集(英文)」を発見し、家に持ち帰って洗浄、乾燥をしましたが返却の機会を逸してしまいました。

その後、「いつの日にか同書を翻訳、印刷して創立者ブラウン博士の学院への思いや、博士の人となりを後輩や関係者に伝えたい」という夢を抱き続け、弟の白石寛氏(S13回)やお子様の協力で58年ぶりに翻訳本の発行に至ったものです。

原本は白石氏が保管しておられ折をみて母校に返納されるとのことですが、白石氏の母校愛は素晴らしいことです。